■プロフィール

craft WAKU

Author:craft WAKU
HP : http://www7.plala.or.jp/WAKU/

■最新記事
■最新コメント
■カテゴリ

■月別アーカイブ

■フリーエリア

■検索フォーム

■QRコード

QR

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
コンスタント「5ミクロン以下」への課題 ①

コンスタントに5ミクロン以下を出すことができるのか? 
先人の方々は、自分に合った方法を色々考えて、実践しておられます。
それは、画一的なものではなく、それぞれが個性的な方法で、これが正解というものはありません。
そのことが、難しくもあり、楽しくもあり、奥深い薄削りの魅力なのかもしれません。


昨日、kuniさんから、薄削りに関する貴重なコメントをいただきました。
大変、貴重な内容でしたので、記事にさせていただくことにしました。


●安定的に5ミクロン以下を出すには全体の精度をもう少し上げてやらないといけない。
ドキッとしました。確かに全体の精度が悪いです。研ぎにしても、台の調整にしても、5ミクロン以下の精度を感じとれるようにしないと5ミクロンは削れないということかと思います。


●忠次の耳が立つのは解決しましたか?
 薄い刃は表馴染みに押されて曲がりやすいので表馴染みの精度は厚い刃よりも神経を使わないといけない。
 仕込みの硬さは溝の上下中央で出して表の中央部はしっとり当たっている程度でなるべく刃を押さないようにします。

忠次の薄い刃は、鉋が軽く、鎬面積も狭い(研ぐ面積が少なくて済む)です。
表馴染みの中心を当てると、曲がってしまい耳が立ってしまうことは、過去から経験してきました。
現在は、表馴染みの左右をゆるく当てるようにして、エポキシ接着剤を使用して均一に当てるように変更しています。
その結果、耳が立ちにくくなったと感じています。薄い刃は、難しいですね。


●刃の方の通りが悪いと馴染みの精度も出しようがありませんから、表があまりにひどい鉋はヤスリで通りを出す。
ヤスリを掛ける方法があったのですね。
思いつかなかったので、エポキシ接着剤でカバーしているつもりになっています。


●砥石の平面精度。やっぱりこれは3枚合わせがベストです。そもそもアトマの精度がどれくらいのものかが不安です。
砥石の平面は、アトマに頼っています。アトマを使用しての摺り合わせに注力していますが、アトマの精度までは、気にしていませんでした。ここでも、5ミクロンの精度を頭にいれないといけません。
3枚合わせは今後試してみたいと思います。人造砥石なら同じ砥石が3丁必要ということですよね?


●刃先のミクロの波。鉋は10ミクロン前後の厚みの細胞の壁が網目構造になったものを削ってゆきます。この壁をいかに「そぎきる」か?が問題です。そぎきるためにはミクロの波があった方がいい。その波のピッチは8000番前後が調子がいいようです。
マイクロスコープでも見えない世界と思いますが、イメージはしていました。
以前、天然砥石を使って、自分なりに完璧に研いだことがあるのですが、引きが重くて上手くいきませんでした。
現在は、刃先研ぎをしていますが、仕上げは、シャプトン#12000の後、エビ#8000を使っています。
番手から考えると逆なのですが、色々試した結果で、そのようにしています。
#8000での刃帰りは、2回くらい厚めに削ると無くなって、3回目が勝負かなと思うようになってきました。


●裏は鏡面近くていい。それをどう研ぐのか?人造の固定砥粒は研削力がありすぎて返りをひきちぎってしまい新たなバリを出します。
裏は、#12000で鏡面にすることが多いです。その後、天然を当てたり、当てなかったりして、どちらが良いか試行錯誤中です。


●そうでなければやっぱり天然砥。ただ天然を使いこなすにはやっぱり熟練が必要ですね。大事なことは2点。硬さの見分け方と使う水の量のコントロールです。
まだまだ天然使いこなすことは難しそうです。今後、天然を使用する際の参考にさせていただきます。


●裏が当たる面積ですね。「22年目、、」で書きましたが、最終仕上げの時点で当たる裏の巾は1ミリ切っていないと5ミクロン以下はまず安定しては出せないでしょう。裏は鏡面に近い方がいい、するとその時使う砥粒はとても小さなもので能率が悪い。だからそれが研げる面積は極小でなくては無理なんです。
べた裏になって、裏の平面がくずれてきたので、3週間ほど前にルーターで加工した所でした。さすが、鋭いですね。
blog_import_535b76000b515.jpg


現在の裏です。2mm位かもしれません。
blog_import_535b760056992.jpg


 

スポンサーサイト


薄削り練習 | 23:53:25 | トラックバック(0) | コメント(4)
コメント
No title
 記事での返答、ありがとう、光栄です。
>造砥石なら同じ砥石が3丁必要ということですよね?
 そうです、なるべく硬い砥石が3丁、S社でも硬さが足りないほどです。硬い方がいいのは使いにくくなる反面、なんといっても面がくずれにくいことと、砥粒のよけいな先端を削り落としてしまうので、キズが浅くなる効果、これはダイヤモンドの修正器と同じです。
>マイクロスコープでも見えない世界と思います
 いえいえ、これくらいのことは100倍で十分見えますよ。一種類、ひとつの作業をつぶさに顕微鏡で観察し続けると、その差ははっきりわかるようになります。
>シャプトン#12000の後ビ#8000を使っています。番手から考えると逆なのですが、、、
 ここはよく気が付きましたね!僕は人に言われるまで気が付きませんでした。一度細かい番手に上げて、刃線を直線にしてから「きれいな」波をつけるにはこのやり方が正解です。すばらしい気付きです。
 裏の当て方に少々問題があるように思います。これは次の記事で書こうと思ってるんですけど、使い終わった刃は磨耗してますでしょう?当然刃先は磨耗で鈍角化している、もうひとつ人造のたとえ12000でも研削力があるので刃先が地金側にひっぱられて鈍角化している。というふたつの理由から刃先は鈍角化している可能性が高いのです。(1ミクロン以下の世界ですよ)ですから返りはいったん鈍角化した先に跳ね上がっていると考えた方がいいわけです。それゆえ裏の当て方は今思っているいじょうにシビアなんです。
 「22年目」で刃の反りを利用して最初は浅く、研ぎが進むに従って深くかける、と書いたのはそれらと深く関わっています。最終段階はもっとも深く、1ミリの巾が当たっているようで実は先端に一番荷重がかかって研げているというくらいシビアなものです。
 ですから、自分で透きを直す際はわざと鉋に反りをもたせるように透き直すのがいいのです。そうでない場合はテープを使って枚数で裏先端の当たる角度を変えてやることです。
 裏の下地研ぎではテープなし、帰り取りで1枚、仕上げで2枚という具合ですね。
(つづく)
2012-05-13 日 09:27:00 | URL | kuni [編集]
No title
裏の平面が出ているのは見映えとしては美しいけれど切れ味が?なのです。先裏、横裏ともに0.5ミリみたいな刃なら別ですけどね。
 さて、ちょっとショックなことを書かなくてはいけないのですが、親近感からと思って下さいね。
 裏12000、切れ刃8000は方向性としては大正解なのですが、これを人造でするかぎり実は不可能に近いことだと思います。これは僕もまったく同じことを(砥石のメーカーまで同じ)しばらくやっていた時期がありましたけど、とうとうあきらめました。
 それは人造はどうしても返りを「ちぎる」といニュアンスだからです。8000番は1ミリ動かしただけで新たな返りを発生させてしまうほどです。
 ですから裏12000切れ刃8000に相当する天然でこれを再現する方向に切り替えた方が絶対早道なのです。
 裏12000相当は硬い天然に別な柔らかめの天然の砥粒を出したもの。切れ刃は柔らかめの砥石とふたつの砥石を並べて別々に行ったり来たりするわけです。
 で、天然は水のコントロールが極意ですが、天然で鏡面に近づけるのはとにかく水を最低限にするのが極意です。以前完璧に研いだつもりが重かったというお話でしたね?これは水が多くて砥粒が自由に動き過ぎて刃先を丸めているからなのです。
 砥クソは水が乾きかけて「湿っている」程度。(乾いてはだめですよ)湿った状態で砥石表面に張り付いた状態がもっとも研削力があり、細かく研げるのです。これは裏の研ぎです。
 切れ刃は天然の固定砥粒で砥汁は洗い流して固定砥粒でサクッと研ぎます。
 裏は砥クソラップ、切れ刃は固定砥粒。その両面、それぞれの研ぐ距離、圧力のかけ方、のバランス次第で今までとは比べ物にならないくらい返りのない刃をつけることができます。その時は実に爽快で軽いですよ。
 これは自分で体得するしかありません。
 それでもなお「2回くらい厚めに削ると無くなって、3回目が勝負かなと思うようになってきました。」という世界が存在します。そここそが仰天の真実につながるのですが、もちろんこれ以上は楽しみを奪うので書きません。
 ではご健闘を。
2012-05-13 日 10:00:00 | URL | kuni [編集]
No title
 また、ひとつ忘れていました。僕が研ぎに関して多くを教わったのは刃物鍛冶の目次さんなんですが、彼に教わったことのひとつ。「使い終わった刃を研ぎなおす時は、裏から研ぎ始まるのがいい」ということです。
 40尺とか引いた裏の磨耗を見ると20ミクロン以上にわたって磨耗しているのがわかります。(これは100倍で十分見えます)
 いきなり切れ刃から研ぎ始めると理屈上この20ミクロンくらいまで切れ刃を研ぎ減らさないといけないですよね。それってものすごい量なわけです。ところが裏研ぎから始まって20ミクロンの磨耗面を極力減らせばその分切れ刃を研ぐ量はものすごく減ることになります。またその際、裏の当て方は浅くかけて後からの裏研ぎで当たる角度を先端が当たりやすいようにしておくのです。
 これをしないと磨耗した鈍角面に返りの付いた裏を研ぐことになりますから、裏の先端が実は当たっていないというケースが実に多いのです。
 裏の磨耗面は研ぎ筋が消えて縦にキズが付いていますでしょう?試しにこの裏がどれほど研げばその磨耗面が消えるかを100倍ででも観察してみるといいのです。たぶんびっくりするくらい時間がかかると思いますよ。
2012-05-13 日 13:26:00 | URL | kuni [編集]
No title
kuniさん、こんばんは。
親身になったコメントを沢山いただきまして、何とお礼申し上げたらよいのか・・・・
薄削りを始めて1年半、楽しいけど、記録的には頭打ちで挫折しそうでしたが、神様が振り向いてくれたような感じです。
今回も記事で返信させていただきますね。
2012-05-13 日 22:31:00 | URL | craft WAKU [編集]
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。